禁煙すると病状が悪くなる?
[2017.11.01]
喫煙することでの健康被害については皆さんご存知の通りです。
その話を改めてするつもりはありません。
ただし、禁煙することで病状を悪化させる危険性のある病気があります。
それは当院とも関わりの深い潰瘍性大腸炎です。
潰瘍性大腸炎は、出血、腹痛、下痢などを主な症状とする難病で、近年患者数が増えています。当院でも多くの患者さんが治療を受けています。
禁煙することで潰瘍性大腸炎の病状が悪化することが知られています。
また、喫煙者は潰瘍性大腸炎になりにくいことも以前から知られていました。
だからといって、潰瘍性大腸炎のためにたばこを頑張って吸いましょうというのはおかしな話ですが、、、、。
喫煙で肺がんや頭頚部がんなどの悪性疾患、喘息や慢性閉塞性肺疾患などの肺疾患のリスクが上がります。また、喫煙者だけでなく受動喫煙の問題もあります。
やはり、健康面から考えると、喫煙を勧めるわけにはいきません。