胃腸が風邪を引く?
[2017.11.28]
先週から急な嘔吐・下痢・腹痛などの症状で来院される患者さんが増えています。
『胃腸かぜ』とも言われる急性胃腸炎です。
食べ物、もしくは手などを介して口から入った感染源が、体内で繁殖して問題を起こします。
体内に感染源を長い間とどめておきたくないので、速やかに体外へ出そうとします。
それによって、嘔気・嘔吐や下痢が引き起こさます。
このような時に安易に下痢止めを内服するのは、症状を長引かせる恐れがあるので注意しましょう。
下痢や嘔吐によって体が脱水気味になる事が多いので、可能であればこまめに水分補給をしましょう。
嘔吐・嘔気がひどく水分摂取がままならないときはご相談ください。必要に応じて点滴をします。
どの患者さんも辛そうなので特効薬があると良いのですが、そういうわけにもいきません。
原則は対処療法をしっかりして、自然に治るのを待ちます。
ただし、特殊な急性腸炎の中には治療薬があるものもありますのでご相談ください。
通常の風邪と同様に予防としての手洗いが非常に重要で、また感染しても他に移さないような配慮が必要です。